CPU内蔵グラフィック(iGPU)と外部グラフィックボード(dGPU)を同時接続して特定のゲームなど高負荷ソフトウェアのみdGPUを利用する

まとめておこうと思います。

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なぜわざわざiGPUとdGPUを同時利用しようと思ったか

まぁ一般的には高性能なdGPUのみ利用したほうが良いと思います。
そのほうが素直な動作が期待できると思います。
ですが私にはPCを利用しながら暖房代わりにマイニングしたいなぁという思惑がありました。
しかし、dGPUでグラフィック処理をしながらマイニングも同時にするとグラフィック表示の反応が悪くなり微妙に不快なPCライフになってしまいます。
そこで、dGPUを刺す前まで普通に使っていたようにiGPUに基本的な処理を任せ、マイニングと高負荷なゲームなどのソフトウェアはdGPUを利用するようにすれば万事OKだし有効活用している感があるわけです。

iGPUとdGPUを同時利用する利点を享受できそうな人

多少いると思います。

メインPCでマイニングする人

まぁ例えばこれです。
そもそもメインPCでマイニングをするなって話ですが、PCを利用しながらマイニングをしたい人にはおすすめです。
iGPUの十分な性能で間に合う処理ならば普通に使いながらでもdGPUの力をフルで使ってマイニング出来ます。

QSVを使いたい人

エンコードを良く使う人ならば利点かもしれません。
外部グラフィックボードを刺したときに自動でCPU内蔵グラフィックが無効に私の場合はされたので、再度有効にすることでQSVも使えるようになります。

できるだけ省エネに生きたい人

基本的にiGPUのみを利用することになるので、dGPUを動かさない分消費電力が減る気がします。

できるだけ静かにPCを使いたい人

基本的にiGPUのみを利用することになるので、dGPUのファンがあまり回らない気がします。

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ただしデメリットも

高性能なdGPUにすべてを処理させれば素直に使えるのにわざわざiGPUも使うのでおそらくこういったデメリットがあります。

OpenGL利用ソフトウェアではdGPU利用設定をしても効かない可能性やソフトウェアがクラッシュする可能性

私の場合はMinecraftの動作に問題が発生します。

dGPUを使いたいならば利用したいソフトウェアを指定する必要がある

そこまで難しい設定とかではありませんが、一個一個指定する必要があります。
私の場合はそこまで負荷が大きいゲームをやるわけではないのでせいぜい5個ぐらい指定すれば良いわけですが、Steamセールで大量に積みゲーしているような場合は非常に面倒です。

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設定

BIOS設定

まずBIOSを設定します。
ASUS製マザーボードの場合は、Advanced Modeに入り、詳細→システムエージェント設定→統合グラフィック設定に入ります。
そして、
・画面出力デバイスの優先順位をCPU Graphicsへ変更(QSVを利用したいだけの場合は変更不要)
・統合グラフィックを常に有効を有効へ変更
こうすることで、iGPUが有効になり、デフォルトで利用されるGPUがiGPUになります。
iGPUをデフォルトにしたくない人は画面出力デバイスの優先順位を変更しないようにしましょう。

ディスプレイの接続先をdGPUからマザーボード側に

これで画面出力がiGPUから行われます。

Windows設定からグラフィックの設定を変更

Windowsの設定→システム→ディスプレイ→グラフィックの設定に入ります。
クラシック アプリで参照し、dGPUを利用したいソフトウェアのexeを指定し、オプションから高パフォーマンスを指定して保存すれば再度ソフトウェアが起動された際に有効になります。

ということで追加してみました。
想像以上に負荷が大きいゲームがありませんでした。

設定結果


まずiGPUを利用するように設定した状態がこうです。
dGPUを使わずにiGPUで処理されています。
そして、

これがdGPU利用設定をしたゲームの動作中です。
dGPUが利用されています。
そしてゲーム以外の処理はiGPUで行われています。
この異常なメモリ消費は単純にCities: Skylinesが使っているだけです。

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設定が若干面倒だったり、一部のソフトウェアで問題が発生する可能性もあるので、理由がある場合以外は同時利用しないほうが無難かなとは思います。