自分でカスタマイズしたフィルターを適用できる”NextDNS”を使ってみる
自分の好きなように通信をフィルタリングすることが出来ます。
複数あるDNSサービス
NextDNSのようなパブリックDNSサービスは複数あります。
DNSはドメインからIPアドレス、IPアドレスからドメインに変換するシステムです。
基本的にデフォルトではプロバイダーの提供しているDNSを利用するようになっていますが、自分で他のGoogle Public DNSやCloudflare DNS、OpenDNSなどのパブリックDNSサービスを利用することも可能です。
わざわざ自分でDNSサービスを変更する理由として、各社が提供しているDNSサービスに特色があるという点があります。
例えばGoogle Public DNSはGoogleが提供していて高速、Cloudflare DNSはCloudflareが提供していてプライバシー保護機能ありかつ高速、OpenDNSはCiscoが提供していてフィルタリング機能ありなどという特色があります。
NextDNSの特色
他のDNSサービスもかなり便利なのですが、NextDNSは特に高機能で様々な設定をカスタマイズすることが可能です。
セキュリティやプライバシーに関するフィルタリングを細かくカスタマイズできますし、ログを確認することなども可能です。
DNS側でできるセキュリティ対策やDNS自体のセキュリティ対策もしっかりしているので、これを利用するだけでもセキュリティが高まります。
もちろんDNS-over-TLSやDNS-over-HTTPSにも対応しています。
料金プラン
基本的には無料版で利用し続けることが可能ですが、無料プランの場合は月30万クエリを超えるとフィルタリング機能などが無効になります。
フィルタリング機能などが無効になったとしても一般的なDNSとして利用可能なので問題が起こることはありません。
月30万クエリという制限はインターネットをよく利用する人には厳しいかもしれませんが、とりあえず利用してみて月にどのぐらい利用しているか確認してから月1.99ドル(もしくは年19.9ドル)の有料プランを検討してみてください。
利用する
ということでさっそく使ってみます。フィルタリング機能の設定などはすべてWebサイト上で行います。
アカウント作成しなくても一般的なDNSとしては利用可能ですし、7日間ならば設定したフィルタリングなども利用可能ですが、基本的にはもっと長期的に利用することになると思うのでアカウントを作成してください。
セットアップ
端末にNextDNSを設定する際に必要となる情報などが記述されています。
セキュリティ
セキュリティタブでは各種セキュリティに関する設定が出来ます。
基本的にはデフォルト設定で問題ありません。様々なセキュリティリスクを低減してくれます。
プライバシー
こちらではブロックリストを適用したり、アフィリエイトリンクなどの許可設定などが出来ます。
基本的にデフォルト設定で問題ありませんが、デフォルトで広告ブロックされるフィルターが適用されているので、我々弱小サイトの維持にご協力いただける方は広告をブロックしないプライバシーフィルターの利用をご検討頂きますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
また、同じくデフォルト設定ではアフィリエイトリンクがブロックされてしまいますので、我々弱小サイトの維持にご協力いただける方は下のほうにある”アフィリエイトとトラッキングリンクを許可する”を有効にすることをご検討頂きますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
なお、特に広告ブロック系のフィルターを適用した場合、Webサイトの表示が崩れたり、一部アプリの動作がおかしくなる場合があります。
そういった場合はフィルターを無効にするか他のフィルターを利用してみてください。
ペアレンタルコントロール
特定のアプリやWebサイトなどへのアクセスをブロックしたり、特定のカテゴリーのWebサイトへのアクセスなどをブロックしたりすることが出来ます。
その他にも様々な子供向けフィルタリング設定が出来ます。
拒否リスト
アクセスを拒否するドメインを追加することが出来ます。
許可リスト
アクセスを許可するドメインを追加することが出来ます。
フィルタリングすると問題が起こるドメインや、フィルタリングが必要ないドメインを追加しておくと問題が発生する可能性を低減することが出来ます。
アナリティクス
NextDNSを経由して接続した情報などが確認できます。
ログ
接続したドメインの履歴が確認できます。
設定
設定名を変更したり、ログの保存設定の変更などが出来ます。
NextDNSを各端末で利用する設定
NextDNSを利用するには利用したい端末への設定が必要です。
Android
Android 9以降の場合はAndroidデフォルトの機能で利用することが可能です。
設定→ネットワークとインターネット→詳細設定→プライベートDNSを開き、”プライベートDNSプロバイダのホスト名”にセットアップのDNS-over-TLS欄に書かれているドメインを入力してください。
iOS
iOS14以降の場合はプロファイルをインストールすることでも利用することが可能です。
インストールしたいiOS端末のSafariでリンクを開き、Configuration IDにセットアップのID欄に書かれている文字列をコピーし、Device Nameに適当な識別用のデバイス名を入力してください。
プロファイルをダウンロードし、設定を開き、プロファイルをインストールすればOKです。
かなり細かくカスタマイズできますし、セキュリティ対策としても便利かつ簡単なので使ってみてください。
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