HDDを常時回転させるか否かについての話
システムドライブはSSD以外ありえないという話は御意のとおりですが、データドライブはHDDという方も多いのではないでしょうか。
実際私もそうなのですが、そうするとHDDは常時回転させたほうがいいのか否かという問題が発生します。
昔からよく議論となる問題ですが、私も今丁度悩んでいるところなのでメリットやデメリットについてまとめておきます。
前提
安価な一般向けHDDを想定
私が界隈では不評な某メーカーの安価な一般向けHDDを利用しているのでそれを前提とします。
サーバー用途向けやNAS用途向けのHDDは常時回転させておくべきなのは自明です。
用途が決まっている場合はそれ向けのHDDを選択し、その用途で利用しましょう。
日5回程度のアクセスを想定
しょっちゅうHDDにアクセスしている場合は常時回転のほうが利便性的にも寿命的にも良いと思います。
私はHDDに日5回程度アクセスし、毎回スピンアップしています。30秒ぐらいで処理は終わるのでスリーブさせておくべきなのか常時回転させておくべきなのか微妙なところです。
夜間はPCをスリーブする
24時間365日PCを起動しているような人もいると思いますが、私は夜間にはスリーブしています。そのため常時回転はサーバーやNASのような24時間365日常時回転ではなく起動時常時回転の意です。
HDD常時回転のメリット
寿命が伸びる(諸説あり)
スピンアップの回数が減るため、その分の負荷が下がり寿命が伸びるという説もあります。
まぁ信憑性は微妙なのですが・・・
1度しかスピンアップ音がしなくなる
HDDで一番うるさいのはスピンアップ音でしょう。少なくともサジェストに”故障”と出てくる某メーカー製HDDはスピンアップ音が一番うるさいのです。
常時回転にさせておけばそのスピンアップ音が発生するのは起動時の1度のみとなります。
まぁシーク音も結構うるさいのですが・・・
ファイルアクセスにラグがなくなる
HDDは起動時にスピンアップを待つ必要があります。それが数秒かかるのでHDD上のファイルに電源オフ状態でアクセスすると若干の待ち時間がかかります。
これが地味にストレスです。常時回転にさせておけば少なくともそのスピンアップを待つ必要はなくなるため、ファイルのアクセスが快適になります。
HDD常時回転のデメリット
寿命が縮む(諸説あり)
HDDを無駄に回転させておくよりは止めておいたほうが寿命は伸びるだろうという説もあります。
まぁ信憑性は微妙なのですが・・・
回転音が常時鳴る
スピンアップ音はしなくなりますが、常時回転させておくとなると回転音は常時発生することになります。
音量は大したことありませんが、常に鳴ることになるので気になる人は気になると思います。
消費電力が増える
この記事を参考にすると新しめのHDDはおよそ5W程度の消費電力だと考えられます。
大したこと無い消費電力ではありますが、その分は無駄に電力を消費することになります。
外的要因破損リスクの微上昇
HDDは停止状態ならばある程度の衝撃も問題ありませんが、回転している状態だとやはり衝撃による破損リスクが上がります。
とはいえ、アクセスしていないのならば回転していたとしてもヘッドは格納されていますし大した問題でも無いかもしれません。
結論
寿命に関しては温度や湿度などのほうが要因として大きいというのが通説ですし、基本的には結果が目に見えてわかるファイルアクセスのラグや騒音、消費電力などのことのみを考えてどうするか決めると良いと思います。
私の場合はファイルアクセスのラグもっとも気になるのでそれを解決するためにHDDを常時回転させておくことにしました。
もちろん、一時的には結構使うけれどもあとは全く使わないというような人は単純にHDD電源オフの時間を長くすれば良いですし、自分に適した設定を探してみてください。
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