Aterm WR8370NでWake on LAN機能を利用する
PPPoE接続を利用するために以前使っていたルーターを引っ張り出したので、そのルーターで利用できるWake on LAN機能も利用しようと思います。
Wake on LAN機能
Wake on LANはネットワーク経由でシャットダウン状態やスリープ状態などから復帰させることが可能な技術です。
ネットワーク経由で復帰することが可能なので、自宅にあるスリープ状態なPCを外から復帰することなども可能です。
ルーターで利用できるWake on LAN機能
一部のルーターにはWake on LAN機能が搭載されています。
自宅内や自宅外などからルーターにアクセスし、ルーターからマジックパケットを送信することでPCを復帰させることができます。
利用する
ということで利用します。今回はAterm WR8370Nで利用しようと思います。古いNECルーターなら同じような手順ですし、大体のルーターで似たような手順を踏むと思います。
ルーターの設定
クイック設定Webにアクセスし、詳細設定→端末名設定を開き、追加から起動したいPCのMACアドレスと適当な端末名を入力して追加します。
ipconfig/all
MACアドレスはコマンドプロンプトなどでipconfigを実行することで確認できます。物理アドレスと書かれているのがそれです。
なお、MACアドレスはコンマ区切りで入力します。
なので、
物理アドレス. . . . . . . . . . . . .: A1-B2-C3-D4-E5-F6
のように表示された場合は、
A1:B2:C3:D4:E5:F6
のように入力してください。
次にPCリモート起動設定を行います。
詳細設定→PCリモート起動設定を開き、PCリモート起動機能を利用するにチェックを入れてください。アカウントやアクセスポート番号などは変更したい場合には変更してください。
PCの設定
Wake on LANで起動できるようにPC側の設定を行います。
コントロールパネルなどからデバイスマネージャーを開き、利用しているネットワークアダプターを右クリック、プロパティを開いてWake on Magic Packet的なそれっぽい項目を探して有効にしてください。
次にBIOSを開き、Wake On LANが関連していそうな項目を探して有効にしてください。
起動用ページにアクセスする
自宅内ネットワークからアクセスする場合はルーターのローカルIPアドレス:設定したポート番号、外部からアクセスする場合はルーターのグローバルIPアドレス:設定したポート番号でアクセスします。
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DDNSサービスを利用すると固定IPアドレスではない場合でも楽に外部からアクセスできて便利です。
あとは起動したい端末を選択して起動するだけです。
これで自宅外からもPCを起動できるようになりました。これとVPNやリモートデスクトップなどを組み合わせればいざというときに外でメインPCから必要なデータを手に入れることも可能になります。
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