このブログのシステムを再考してみる Google Cloud Storageを使ってみる編
- 2019.08.12
- ブログ運営
- Google Cloud Platform, Google Cloud Storage, WordPress, サーバー, ブログ運営, まとめ
ということで、HTML系をGoogle Cloud Storageに移行させようと思います。
とはいえHTML系はアクセスがほぼありませんし、ドメインも新規のサブドメインにしようと考えているのでそこまで問題はありません。
Google Cloud Storageの無料枠について
Google Cloud Storageの無料枠は一部米国リージョンのRegional Storageで5GB/月までが無料です。
また1GBの下り通信(中国とオーストラリアを除く)までが無料です。
5,000 回のクラス A オペレーション(1 か月あたり)、50,000 回のクラス B オペレーション(1 か月あたり)という制限もありますが、おそらく私には問題ありません。
Google Cloud Platform利用開始
使いたいGoogleアカウントでログインして無料で始めましょう。
規約に同意して続行、クレジットカード情報を入力すれば開始できます。
プロジェクトの作成
プロジェクトの新規作成をしましょう。
Google Cloud Platformロゴの横にあるプロジェクト選択部をクリックし、新しいプロジェクトをクリックして作成します。
適当なプロジェクト名、プロジェクトIDを入力して作成してください。
予算とアラートの設定
先に課金されたときに通知されるようにしておきます。
お支払い→予算とアラートから予算を作成します。
適当な名前をつけ、全てのプロジェクトを指定します。
Target amountを1円に設定し、費用にクレジットを含めるのチェックを外します。
そして終了でメールアラートが来るはずです。
Google Cloud Storageを使う
使いましょう。
バゲット作成
ストレージ→Storageからブラウザを選択肢、バケットを作成します。
適当な名前(そのままサイトとして表示させたい場合はドメイン)を入力し、Regional、us-west1(無料枠リージョンならばOK)を選択して続行を繰り返し作成です。
ドメインの確認
バケット名にドメイン名を使った場合は確認する必要があります。
グーグルサーチコンソールに移動し、右上のドメイン一覧から利用したいドメインを追加して所有権を確認すればOKです。
が、新ドメインなのでDNSレコードでのドメイン所有権確認しかできません。
ドメインレジストラのサイトに行き、利用したいドメイン名のTXTレコードにコピーしたコードを貼り付け登録します。
登録後、グーグルサーチコンソール側で認証するわけですが、DNSに登録されるまで多少時間がかかります。待ちましょう。私の場合は5分ほどかかりましたが、個人差があります。
認証された後、Google Cloud Storageのページに戻り改めて作成をクリックしてください。エラーが出ずに作られるはずです。
ドメインの登録
私はGoogle Cloud StorageをWebサーバーとして使うので、ドメインを登録しようと思います。
ドメインレジストラのサイトに行き、先程認証用に作ったTXTレコードを削除します。
新たにCNAMEレコードとしてc.storage.googleapis.comと追加します。
こちらもドメインでアクセスできるようになるまで多少時間がかかります。その前にGoogle Cloud Storageの設定の続きをやってしまいましょう。
メインページと404ページの登録
Google Cloud Storageの右側にあるブラウザをクリックすると今作成したバケットが表示されていると思います。
そこの一番右側にあるメニューからウェブサイトの設定の編集を選択します。
そこでメインページと404ページとして表示させるファイル名を指定できます。
何でも良いですが、一般的には例のようなファイル名にします。
ファイルアップロード
適当なファイルをアップロードしてテストします。
上のメインページとして登録したファイル名をルートディレクトリにアップロードしましょう。
権限追加
外部から閲覧できるように、権限タブに移動し、メンバーを追加、名前をallUsersにして役割にストレージ→ストレージ オブジェクト閲覧者を選択し保存します。
表示確認
これで公開状態になりました。https://storage.googleapis.com/バゲット名/トップページファイル名、もしくはドメインでアクセスできるはずです。
CDN経由に変更(HTTPS化)
Google CloudのみでHTTPS化する方法もありますが、若干面倒ですし、今後Cloudflareを使うことになるのでHTTPS化のためにCloudflareを使おうと思います。
Google Cloud Storage自体がCDNとして動いているので、HTTPS化が不要な方はスルーしてください。
上の記事を参考に設定します。
中国、オーストラリアからのアクセス拒否
中国とオーストラリアからのアクセスは有料になるので、アクセスを拒否したいこともあると思います。
Google Cloud Platform側のファイアーウォールに中国とオーストラリアのIPアドレスを全て登録すればOKですが、そこそこ手間がかかります。
今回私はCloudflareを利用していますし、そこまで中国とオーストラリアからのアクセスは無いだろうと(めんどくさがって)やっていません。
やらなくても中国やオーストラリアをメインとしたサービスでもない限りそこまで料金はかからないでしょう。
301リダイレクトの設定
今回サーバーを変更したのでドメインも変更しました。
正直旧ドメインでリンクされていることは無いのでやる必要はありませんが、一応301リダイレクトの設定をしておきます。
ついでにとファイルディレクトリも変更してしまっているので全て書き換えです。面倒だ・・・
ということで、静的なWebサイトを作ることが出来ました。
一般的なレンタルサーバーよりは面倒ですし、若干仕様が謎なところもありますが、無料で試してみたいというような方にはかなり良いのではないかなと思います。
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