Kinect v2を購入しました

Xbox OneのKinectセンサーです。

Advertisement

そもそもKinectとは

KinectはMicrosoftが提供しているモーションキャプチャーデバイスで、赤外線深度センサーを利用して人間の動きなどを取得することができます。

2010年にXbox360用のKinect v1が発売され、2013年にXboxOne用のKinect v2が発売されました。
また、Kinect v1の改良版がPC専用のKinect for Windowsとして発売され、Kinect v2とほぼ同じものがKinect for Windows v2として発売されました。
その後Kinect for Windows v2は終売し、Kinect v2と統一されました。
2019年にはAzure Kinect DKが発売されていますが、4.7万円と今までのKinectと比べて高めです。とはいえ性能的には新しいAzure Kinectのほうが圧倒的に良いのでこれから開発用として購入するのならばAzure Kinectをおすすめします。私は開発なんてしないので中古のKinect v2です。

もともとはXbox用として開発されたKinectですが、比較的安価かつ高性能なモーションキャプチャーデバイスということで様々な用途で利用されています。
例えばDanceEvolution ARCADEのような体感型のアーケードゲーム、人間を認識するデジタルサイネージなどにも使われていたりします。

Kinect v1とKinect v2の違い

今回私はKinect v2を買ったわけですが、これには大きく3つの理由があります。

Webカメラとして利用できる

Kinect v2をWebカメラとして利用する

Kinect v2はFHDのWebカメラとして利用できます。

Kinect v1は640*480ですし、Webカメラとして利用するにはひと手間かかるようです。

マイクも搭載されていますし、画角もかなり広いのでWebカメラとして文句はありません。(ただし一般的なWebカメラと比べてかなり大きいですし画角が広すぎてもはやWebカメラの粋を遥かに超えています)

Webカメラやマイクで誤爆を防止する

Windows Helloで利用できる

Kinect v2でWindows Helloを使ってみる

Kinect v2はWindows Helloで利用できます。

深度センサーも利用した顔認証で、カメラ前に一瞬顔を向けるだけでロックが解除されます。

本当に早いですし、一般的にはディスプレイの上あたりに設置するでしょうから、ロックという意識をすることがなくなります。最高。もはやこれのために買ったみたいなところあります。

モーションキャプチャーデバイスとして利用できる

Kinect v2とMMDでモーションキャプチャーをする

本来はこれが一番上に来るべきなのでしょうが、PCがVR Readyだったとしても部屋がVR Readyではないという関係上有効に活用できないので優先度は低めです。

最低1.5mぐらい離れていればフルトラッキングできそうなレベルで画角は広いので、ある程度スペースを開ければ利用できると思います。
が、私の場合は大きめのテーブル上に設置してあって足元が写らないという問題や単純に1.5mも離れられないという絶望的狭さ問題があるのでどうしても足元がトラッキングできません。上半身は余裕です。

Kinect v2をPCで使う上での注意点

今回は上で書いたようにPC用のKinect for Windows v2ではなくXboxOne用であるKinect v2をPCで利用するわけですが、そうなると注意点が出てきます。

Kinect Adapter for Windowsが必要

Kinect for Windows v2の場合はそもそもPC用なので必要ないのですが、XboxOne用であるKinect v2をPCで利用する場合はKinect Adapter for Windowsを用意する必要があります。

KinectをPCにUSB接続したいわけですが、Kinect v2はXboxOneと接続するための専用端子しかありません。

Kinect Adapter for Windowsはその専用端子を接続することで電源供給しながらUSB出力をすることができるものです。これを利用することでXboxOne用であるKinect v2をPCで利用できるようになるわけです。

なお、本来商用利用する場合はPC用Kinectを購入する必要があるのですが、Kinect for Windows v2が終売しKinect v2に統一されたこともあるのかKinect v2とKinect Adapter for Windowsの組み合わせをするならば商用利用もOKなようです。

ちなみにKinect v2本体側の端子がほぼUSB 3.0 Type Bで、電源供給できるように改造すればKinect Adapter for Windowsなんて必要ないとかなんとか・・・

動作するか事前チェック

Kinect v2は結構難儀なデバイスで、PCとの相性が悪くて動作しないということもあります。

購入する前にこのSDKをインストールし、”Kinect Configuration Verifier”を実行してKinectが動作する環境なのかどうか確認することをおすすめします。

USB Controller周りが推奨環境じゃないことも多いと思いますが、私の場合は動作しました。

とはいえ、Kinect v2はハブではなくPCのUSB 3.0ポートに直接接続しないと動かなかったりしますし、相性が悪いとそもそも動かなかったりもします。
不安な場合は推奨されているUSB 3.0増設ポートを新たに導入する検討をする必要があるかもしれません。

Kinect v2の外観

上がディスプレイの上に設置したKinect v2、下がKinect Adapter for Windowsです。

24インチのディスプレイに設置してこのサイズなのでかなり大きいのが分かると思います。

赤外線を照射している関係上、写真では紫色に写っていますが、肉眼では赤く点灯しています。

Kinect Adapter for Windowsに関しては配線の関係上大変なことになっている場所に適当に置かれていますが、この様にKinect専用端子と電源、USBケーブルを変換してくれるものになっています。接続時は点灯します。

Advertisement

設置して動作チェックはしたので次回は実際にWindows Helloを使ってみたりWebカメラとして使ってみたりしようと思います。

Kinect v2でWindows Helloを使ってみる

Kinect v2をWebカメラとして利用する